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東京海上とNTT、学校・自治体向け防災教育、メタバースで地震や津波疑似体験(2023年2月25日 日経記事)

 東京海上日動火災保険はNTT子会社(NTTコノキュー)と連携し、メタバース(仮想空間)上で防災教育などのサービスの提供を始める。第1弾として、2023年度内に学校や自治体に、地震や津波などの災害を疑似体験しながら防災を学べる教材を提供する。デジタル技術を活用した教育の広がりが見込まれ、新たなニーズを取り込む。

 NTTコノキューはメタバースから、実在の製品などを仮想空間で再現する「デジタルツイン」、仮想現実(VR)ゴーグルなどデバイスの開発まで幅広く手掛ける。

 東京海上は浸水被害をシミュレーションできるシステムの開発で培った知見などを生かす。メタバース上でアバター(分身)を動かしながら、自然災害を疑似体験できる。車で避難したり、走って避難したりする場合など複数の避難行動を用意し、災害発生時に取るべき行動や注意点を学べる。

 2024年度にも拡張現実(AR)ゴーグルを頭に装着し、通学経路や公園など現実空間に災害発生時のイメージを重ね、より没入感のある体験を味わえる機能を追加する。小中学校や自治体における防災教育での活用を見込む。

 まず23年度内に無償で、30~50自治体への提供を目指す。同年度内にも学校や自治体の希望に応じて、実在する地域や通学路などメタバース上で再現する有償サービスの提供を検討する。利用料は再現する街の規模などに応じて変わるが1000万円程度となる見込み。

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