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国内初の後払い保険(「わりかん保険」)の発売

少額短期保険業者のジャストインケースは、2020年1月28日、がんと診断された人への保険金支払いが生じた後に、その費用を他の契約者全員が分担する「わりかん保険」を発売すると発表した。

同商品は、保険料は後払いで、がんと診断された場合に一時金80万円が支払われるというもの。保険料は月次で契約者全体の保険金の合計金額を算出し、その時点での契約者数で割った金額に、一定の管理費を上乗せした金額が契約者に請求される仕組み。保険料の額が後で決まる保険は国内初という。

例えば、契約者が1万人で、その月の保険金の請求者が2人いた場合には、2人分の保険金160万円に管理費(仮に30%とした場合)を上乗せした金額を、契約者数からがんになった2人を引いた9,998人で割った229円が保険料として翌月に請求される。この仕組みが「わりかん保険」の名称の由来だ。

同商品は、金融庁から生産性向上特別措置法に基づく実証実験(「規制のサンドボックス制度」)の認定を受けている。サンドボックス認定による実証実験は来年1月末までの時限措置。まずは「1年間で加入者1万人」という目標を達成できるかどうかが事業継続にとってのハードルとなる。

中国では同じ仕組みの保険が既に発売されており(アリババ集団傘下の金融会社が手掛けている)、約1億人が登録しているとのこと。

また、パートナー企業として、アドバンスクリエイト、SBI日本少額短期保険、クラウドワークス、新生銀行、チューリッヒ少額短期保険、ディー・エヌ・エー、日本生命、LINE Financialの8社が発表された。

日本生命保険は保険代理店として商品を取り扱う。今後は各社がそれぞれの強みを生かしながら、送客やノウハウの共有など、多面的な協業を進めていく方針とのこと。

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