損害保険大手が自動車保険の新車向けの割引(新車割引(注))を拡大している。東京海上日動火災保険は2019年7月に、新車に適用する自動車保険料の割引率を最大で2割から4割に拡大する。10月の消費税増税を控え、新車購入の駆け込み需要を取り込む狙いだ。
損害保険ジャパン日本興亜は既に2019年1月から新規契約者向けの新車の割引率を2割から4割にした。割引率の拡大で、保険料が高くなりやすい若年層を取り込む。三井住友海上火災保険も2020年1月に割引率を拡大する方針だ。
(注)新車割引とは、保険開始の月が契約車両の初度登録年月から25ヶ月以内の場合に保険料が割引になるもの。新車を購入した場合、中古車を購入したときに比べると、一般的に少しでも傷つけないようにと、大事に気をつけて乗る。実際、新しい車ほど古い車に比べてリスクが低いというデータがあり、それを根拠に保険料を割引するのがこの新車割引。