・我が国の自動車保険は自動車産業の発展とともに拡大してきたが、近年長期にわたる景気低迷が一因となり、新車販売台数が低迷している。
・2012年からの政府の「財政出動対策(いわゆる「アベノミクス」)」で復調の兆しもあるが、長期的にみると、少子高齢化や若者の車離れ等が影響して自動車マーケットは縮小していくと予想されている。
・さらに、自動車産業は今後大きく変容(注1)していくものと思われ、損害保険マーケットに大きな影響を与える可能性が高く、損害保険業界はこれらの動向に十分注意を払い、適切に対応(注2)していくことが求められている。
(注1)IT、AI(人工知能)、画像認識、信号処理、機械学習、地図自動生成等、新しい技術の確立による自動運転車の実用化、自動ブレーキ搭載車の普及、電気自動車への急速な移行等
(注2)例えば、通信技術を活用したサービスにより収集したデータを保険料に反映させるタイプの自動車保険(テレマティクス保険)の開発等