・AIU損害保険株式会社と富士火災海上保険株式会社は、2018年1月1日、合併による経営統合を行い、AIG損害保険株式会社としてスタートする。(合併による経営統合は、関係当局の認可等が前提)
・同経営統合サイトによれば、「日本市場において、AIUが71年にわたり外資系損害保険会社として培ってきた専門性や経験・ノウハウと、富士火災の99年にわたる豊富な経験、全国ネットワークや経営資源・人材等を融合し、一層お客さまのニーズに応え、ご満足いただける商品やサービスをご提供することを目指します。」としている。
・我が国の損害保険業界は、自由化の流れに伴う新商品の開発負担や保険料率の競争激化、効率的な経営の必要性等から、合併による規模の拡大が求められ、自由化(1996年)から約20年、損害保険会社の多くが合併や統合を行い、現在わが国の損害保険業界は、3メガ損保体制に突入したと言われている。(3メガ損保グループの収入保険料は損保全体の9割以上を占めるまでになっているといわれており、日本損害保険協会2017年ファクトブックによれば、2016年度元受正味保険料は9兆101億円であるので、3メガ損保グループ全体で約8兆1,000億円を超える規模になっていると思われる。)
❶東京海上ホールディングス グループ(東京海上日動火災保険:2004年10月合併)
❷MS&ADインシュアランスグループ(三井住友海上火災保険:2001年10月合併、あいおいニッセイ同和損保:2010年10月合併)
❸SOMPOホールディングスグループ(損害保険ジャパン日本興亜:2014年9月発足)
・公表されている2017年10月現在の元受正味保険料は、AIU2,511億円、富士火災2,808億円であり、経営統合後のAIG損害保険株式会社(5,319億円)は、3メガ損保グループに次ぐ規模の保険会社となる。