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英ロイズ、EU離脱に対応してベルギーに新拠点設立 

・世界最大の保険組織、英ロイズ保険組合(注)は330日、英国が欧州連合(EU)を離脱した後も、残りのEU加盟27カ国などから保険契約を引き受けられるようにするため、ベルギーのブリュッセルに保険会社を設立すると発表した。英国は2019年3月末にEUから離脱する見通しで、金融規制も変更される可能性があり、金融機関は、ロンドンの金融街「シティー」で手掛ける業務や人員の一部を他のEU加盟国に移管する検討を本格化させている。

(注)ロイズ(ロイズ保険組合)とは

・近代的保険は、ロンドンのロイズコーヒー店を抜きにしては語れない。17世紀のロンドンでは多くのコーヒー店が営業していたが、ロイズコーヒー店は、海運・貿易関係の人々の情報収集・交換の場として、最新の海運・貿易情報を掲示する等の努力を重ね、多くの人々が集った。

・当時はイタリアで発達した海上保険がイギリスに伝えられてきた頃だが、ロイズコーヒー店では、何人もの保険引受人と交渉でき、大変効率的に保険契約ができた。このロイズコーヒー店が後のロイズ保険組合に発展し、近代的損害保険を形成していく。

・ロイズ保険組合は、イギリス議会制定法によって法人化された団体で、ブローカーおよびシンジケートを会員とする保険組合である。ロイズ保険組合はロイズ保険ビルを所有し、取引の場(ルーム)と保険引受業務に関する事務処理サービスを会員に提供するために存在している。

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