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金融仲介業の登録制度を一本化

金融庁は業種ごとに分かれている金融仲介業の登録制度を一本化する。ウェブを使って商品を販売する企業を対象に、一度の登録だけで預金や保険、投資信託などを扱えるようにする。

現在の制度では保険を販売するには「保険募集人」、投資信託は「金融商品仲介業者」などとしての登録がいる。それぞれに必要な手続きや資格試験がある。

手続きにあたってやりとりする行政などの窓口は異なり、費用もかかる。

新たな制度のもとで登録すれば、スマートフォンのアプリなどで複数の商品を同時に購入できるようになる。例えば100万円のうち50万円は投信、30万円で保険、残りの20万円を銀行に定期預金するといった形だ。

金融サービスは商品をつくる銀行や保険会社が販売でも強い影響力を持ってきた。異なる金融商品を比べて購入できるサービスが広がれば、保険と投資信託など金融の異業種間での競争が激しくなる。金融庁幹部は「金融サービスも品質と価格の競争が進む」とみる。

フィンテックが進み、金融サービスは境界線がなくなり始めた。アイデアを持つ企業が参入しやすい環境を整え、より便利で安価な金融サービスの創出をめざす。

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