お知らせ

香港保険FWD、AIG富士生命買収で日本に足場

【香港=粟井康夫】香港の実業家、李沢楷(リチャード・リー)氏傘下の保険会社、FWDは日本市場に参入する。米保険大手、AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)からAIG富士生命保険を買収し、世界第2の生命保険市場に足がかりを築く。

買収額は非公表。富士生命の総資産は3月末で約5300億円と業界下位にとどまるが、FWDの黄清風・最高経営責任者(CEO)は「日本市場参入の強固な礎になる」とコメントした。

李沢楷氏は香港を代表する大富豪である李嘉誠氏の次男。李沢楷氏が率いる投資会社パシフィック・センチュリー・グループは2013年にオランダの金融大手INGから香港・マカオ、タイでの保険事業を約1700億円で買収し、保険事業に参入した。今年に入ってシンガポールのシェントン保険、グレート・イースタン保険のベトナム法人を買収。アジア事業を強化している。

キャプティブについて